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「沈黙の春」からセヴァンちゃんへ
1960年代に「新たな生命の誕生がもはや見られない」様な世界の到来を予見した科学者がいました。 レイチェル・カーソンです。 彼女は合成殺虫剤の危険性、残留性を指摘し、いかに化学物質が自然を破壊し人類の未来を滅亡に導くか警鐘を鳴らしつつ 「生物としての人間があたかも生命系の外側にあるかのように生きている、その人間活動の愚かしさが深く問い返される べきであった。今から振り返っても、その時代を支配していた人間優位の自然観を百八十度展開させるほどのエコロジー に根ざした自然観が問いかけられていたのであった」とその著「沈黙の春」に著していますが、そのような時代は、 まだまだ、少なくともここ二三百年は来ないかのように受け止めていた人々が大部分でした。 開発のもたらす快適さに酔いしれ楽観的になっていたのでした。
デュアン・エルジンが1980年初頭に「シンプルライフ」(参照:ホームページのシンプルライフの項)を提唱 した時も、多くの日本の若い人々はどちらかというとジーンズに T シャツ、スニーカーといったファッション的な 感覚で捉えるに留まったかのようです。 ところが1992年6月11日にブラジルのリオで開かれた国連の地球環境サミットでのわずか12歳の少女の スピーチは、生態系の破壊に突き進んでいく世界の環境に関する意識を大きく変えることになりました。 会議場を感動の渦に巻き込んだ、セヴァン・カリス=スズキ(日系四世のカナダ人)です。友人達と自分たちの手で資金を 作って、子どもの将来を決める大人たちの生き方を変えてもらおうと一万マイルの旅をして会場に駆けつけたのでした。 「今日の私の話にはウラもオモテもありません」 で始まるスピーチで、自分たちがなぜ環境運動をしているかを語ります。 それは大人が日々寄せる関心事のように、選挙で負けたり、株で損したりという次元とはわけが違う、失うかもしれない 自分たちの未来のために戦っているのだと言います。 これから生きようとする未来が希望にあふれたものであるはずの子どもたち、飢えに苦しんでいる子どもたち、 そして行き場を失って絶滅を繰り返し、もはや死に絶えようとしている無数の動物たちの未来のためにも 戦わなくてはならないのです。
最近のセヴァン 写真提供 http://www.thegreatwarming.com に感謝
アウトドア生活の大好きな彼女なのに、オゾン層に穴が開いたため太陽のもとに出るのすら恐れねばなりません。 又胸いっぱい呼吸することすら、空気にどんな毒が含まれているかも分からないと思うとはばかられてしまう 今の世界を取り巻く状況なのです。生態系の破壊はいまや地球規模で進んでいます。 お父さんとよくバンクーバーで釣りをしていたのに数年前、体中ガンでおかされた魚に出会ってからは行けなく なってしまいました。今日毎日のように耳にしている絶滅していく動物や植物・・・。ひとたび絶滅してしまうと 二度と戻っては来ません。野生の動物たちの群れや沢山の鳥や蝶が舞うジャングルを見るような夢を もう今の子供たちの世代は思い描くことすらできなくなるのではないでしょうか。
「あなたたちは、私ぐらいの歳のときに、 そんなことを心配したことがありますか。 こんな大変なことが、 ものすごいいきおいで起こっているのに、 私たち人間ときたら、 まるでまだまだ余裕があるようなのんきな顔をしています。 まだ子どもの私には、 この危機を救うのに何をしたらいいのかはっきりわかりません。 あなたたちもよい解決法なんて持っていないっていうことを。 オゾン層に開いた穴をどうやってふさぐのか、 あなたは知らないでしょう。 死んだ川にどうやってサケを呼び戻すのか、 あなたは知らないでしょう。 絶滅した動物をどうやって生きかえらせるのか、 あなたは知らないでしょう。 そして、今や砂漠となってしまった場所にどうやって森をよみがえらせるのか、 あなたは知らないでしょう。 どうやって直すのかわからないものを、 こわしつづけるのはもうやめてください。・・・・」 (翻訳: 環境=文化NGO ナマケモノ倶楽部
The Sloth Club)
後にイエール大学に進み学生環境連合で活躍した後彼女はROR(責任の認識)のキャンペーンを張っています。 このメッセージを生きようと私達の世代が努力し責任を担おうとすることこそ、これからの地球を救う唯一の方法では ないでしょうか。 みんなが力を合わせればまだ間に合います。 私たちも若い彼女の呼びかけに応えて日々の生活を通して責任の意識を深めそのメッセージを生きようと心がけようでは ありませんか。
(まず日本語訳を記載した後原文で併記させていただきます。)
*1 私達の生態系を敬い、大切にし、その和を守ること A 身の回りや地球の自然環境に目を向けよう。 B 自然資源や生態系を保全する動きを応援しよう。 C 人間と自然界に悪影響を与える製品を買わないようにしよう。 D すべてのいのちに思いやりをもって接するようにしよう。そしてそうする人々を応援しよう。 *2民主主義と社会的公正と平和の文化を創ること。 A 社会、政治、環境をめぐる国際問題について学び、それらがどう相互に関係しているかを理解しよう。 B 新鮮できれいな空気と水に対する人間の基本的な権利を認めよう。 C 社会活動や選挙を通じて自分の声を社会に届けよう。 D すべての人の言動の自由を尊重しよう。 E 非暴力で問題を解決しようとする動きを応援しよう F 自分の職場で、社会や自然への付加を最小限とするために働きかけよう。 G 資金を投資する際には、社会と環境に対する責任を自覚しよう。 *3資源の消費を控え、環境への負荷を減らすこと。 A いらないものを買う衝動を抑え、買ったときの環境と社会への影響を考えよう。 B 出すごみの量を減らそう。 C 水の無駄使いを止めよう。 D リサイクルしよう。又、可能な限りりユース製品を買おう。 E 徒歩で、インライン・スケートで、自転車で、または電車などの公共の乗り物で移動しよう。車に乗るならなるべく 乗り合いで、または交代で。 F、ものが何処でどんな風に作られているかを学び、人や自然に害のない生産の技能を応援しよう。 G 地域で、環境に易しい方法で作られた食べ物を選ぼう。 日本語編集:北海道地球温暖化防止活動推進員 ピーター・ハウレット 公立はこだて未来大学「風の道を探る」プロジェクト
a.
Exploring my local natural environment.
b.
Supporting efforts to conserve natural
resources and ecosystems.
c.
Avoiding products damaging to humans and the
natural world.
d.
Supporting and promoting the humane treatment
of all life.
a.
Learning about international social,
political, and environmental issues and recognizing how they are interconnected.
b.
Advocating the basic human right to clean air
and water.
c.
Making my voice heard through voting and
social activism.
d.
Respecting everyone's right to free speech and
opinion.
e.
Supporting efforts to use non-violence in
conflict resolution.
f.
Investing my money in a socially, ethically,
and environmentally responsible manner.
a.
Resisting the urge to buy things I don't need.
b.
Understanding the environmental and social
impact of the things I do buy.
c.
Reducing the amount of garbage I create.
d.
Reducing my waste of fresh water.
e.
Recycling and buying items made from recycled
or reused material where possible.
f.
Travelling by foot, bike, public transit,
train, and carpool when possible.
g.
Being aware of where my food comes from and
making best efforts to buy food produced locally and sustainably. I also call on our elder generations and those in power to support and mentor this vision -- to help shape the present so that the future citizens will not remember this time as one of wasteful consumerism and social blindness. Today, I take responsibility, so that the generations of tomorrow will think of this era
as one of responsible living and positive change. |